東京の電車

「東京の電車」 作 林 若菜

 わたしは、今日の夜に東京の電車に乗りました。
なぜなら、明日錦糸町で中堅社員研修があるからです。
最初広島から終電1本前の、「のぞみ」に乗って行きました。
東京行きの「のぞみ」は電波状況が良いので結構好きです。
東京で乗り換えて秋葉原に行きました。ここでも乗り換えです。
わたしは秋葉原ですごい状況を目の当たりにしました。
まず東京の電車はよく見ると、見れば見るほど長いのです。おそろしく長いです。
つぎに12時を回っているのに、ホームにはたくさんの人がいます。
男の大人の人が多く、ライブ会場の入り待ちをしている人のようです。
電車のひとつひとつが箱に見えます。すでに何人も人がいるんですが
その箱がひとつのライブ会場かのように人が詰め込みます。
「痛い。痛い。乗れないよー」
わたしは、声が出そうになりました。
ガラガラが本当に邪魔でホームに置いていこうかと思いました。
みんな冷たい目でこっちを見ます。悟りの境地でなんとか乗り込めました。
最大級の押しくらまんじゅう大会が夜中に開催されていることを
東京の人は知っているのでしょうか?本日何回戦ですか?
最初は下を向いてじっとしていましたが、少し周りを見てみました。
なんと、こんなに混んでいるにもかかわらず、右前の男性はマガジンを読んでいます。
左奥の人は小説を読んでいます。この状況で本を読めるなんて現実逃避のなにものでもないなと思いました。
そうしていたら小さな声が聞こえました。
なんと、私の真右にいるイラン人が、この混雑にキレているのです。
すごいすごい怒っています。東京の電車は怖いです。
私の黒目は一瞬にして小さくなり左側しか見れなくなりました。
気づけば両国。降りる駅です。乗ったのと反対側のホームで扉が開きます。
つまり最悪です。
ガラガラが軽い凶器(すねキラー)と化しながらひっぱり出して東京の電車を降りました。
ひとり笑いが止まりませんでした。
東京の電車はやっぱりすごいなと思いました。
阪急電車が一番好きだと思いました。


 あとは、ホテルのベットにバタンと倒れようとしたら、幅が狭く
壁に頭を強打したのがいい思い出です。








※うちが小学生やったらこんな作文書くんやろなー(暇人)